クラヴマガグローバル・ジャパン
オフィシャル・ブログ
「クラヴマガ 」人が安心して歩けるように。
by イミ・リヒテンフェルド
by イミ・リヒテンフェルド
2016年2月6日
(この文章は、クラヴマガグローバルUKのニック・メイソンが発表した記事の翻訳です。) KMG代表のエヤル・ヤニロヴは「『クラヴマガが私/僕の命を救った。』と言う人はあまり多くないけど、『クラヴマガが私の/僕の人生を変えた』って言う人の方がたくさんいるね。」と言っています。 つまり、身体の調子が良くなった、強くなった、周囲への注意力が養われた、新しい友達ができた等、クラヴマガを習ってプラスのことがあった人たちがたくさんいるのです。 しかし、今週、僕たちの学校 『トータル・クラヴマガ』では、「クラヴマガが私の命を救った。」と報告してくれた女生徒がいて、僕たちは、驚きながら彼女から話を聞きました。 以下、彼女の話してくれたことを書きます。僕のコメントは後からにします。 ---------------------------------------------------------------- トレーニングの後、私は自分の大学に帰るタクシー代が足りなかったので、他の学校の名前をタクシー運転手に告げました。そこまでタクシーで行って、あとは歩こうと思ったからです。 公園横の小道を歩いている時、誰かにつけられているに気づきました。 その男の歩き方に不安になった私は、男がどう反応するかを確かめるため、走り始めました。すると、男も私の後を走り始めました。 あんなに速く走ったのは、生まれて初めてでしたが、背中のバックパックの重さに、私の走るスピードはしだいに落ち始めました。 そして、その後、私のとった行動は、愚かこの上ないものでした。大通りに行くためには右に行かなければならないのに、私は、人通りが全くない公園の端へと向かってしまったのです。 男の走るスピードは私より早かったので、このままだと後ろから捕まえられるだけだ、と思った私は、走るのを止めてその男に立ち向かうことにしました。 男は、大声で「こっちに来いよ、XXXX。公園でFXXXしようぜ。」と卑猥なことを口にしました。 私は、このようなことを言われると、いつも怒りがこみ上げて来ます。そこで、私はその男を罵りました。 男は、私の方に歩いてきました。私は、セミパシーフ・スタンス*を取りました。 男は、ナイフを取り出し、アイスピックのように握ると私に刺しかかって来ました。私は、クラヴマガのレッスンで習ったようにブロック(防御)しましたが、どうやらブロックの角度を間違えたらしく、ナイフを持った男の腕は私の腕を滑りぬけ、私の額を切りつけました。 額から流れ出た血が目に入り、視界を邪魔します。男に足を引っかけられ、私は転び、枝で頭を擦りむきました。 気づいた時には、男は私の上にいて、私に卑猥な言葉を浴びせ続けました。 私は、男の顔に唾を吐きかけると、男は反射的に目をつぶりました。その隙に、私が自分の身体を横にずらしたので、男はバランスを失いました。 続けて、男の急所と顔に強くヒザ蹴りを打ち込みました。私は、起き上がり、男の顔を何度も蹴りました。 突然、私は我に返りました。「なんてこと!このまま蹴り続けたら、この男を殺してしまう!」 私は、急ぎ足でその場を立ち去りました。10メートルほど離れたところで、振り返りました。 男は消えていました。 その瞬間が、一番恐ろしく感じました。今、この瞬間、あの男がどの茂みの中にいてもおかしくないのです。そして、どこから私を見ているかわからない…。 もし、私の防御と反撃であの男を倒せていなかったとしたら、この後、いったいどうすればいいのか…。 とにかく、私は宿舎まで走りました。 今、私が一番心配していることは、あの男が街で偶然私を見かけ、私が知らないうちに、むこうに私だと気づかれることです。男は、フードを被ったままだったし、暗すぎて、私には男の顔がはっきりと分かりませんでした。 あの男は、ドラッグでハイになっていたのだと思います。男は、全く痛みを感じていないように見えました。私が男の急所を思い切り蹴とばした時でさえ…。 でも、男がドラッグでハイになっていて助かった、と思っています。もし、男が素面だったら、撃退するのは、もっと大変だったでしょう。 私のインストラクターは、皆がこの事件の詳細を知りたがるはずだと言うので文が長くなりました。すみません。インストラクターには、本当に感謝しています。もし、私がクラヴマガを習っていなかったら、きっと、どこかの溝に死体となって横たわっていたことでしょう。 ---------------------------------------------------------------- と言うことで、クラヴマガグローバル(KMG)の仲間の皆さん、 本人が匿名を希望していますので、僕がお伝えできる情報としては、この生徒は10代の女性で、背は低く、クラヴマガを習って6カ月未満だったと言うことです。(その後、彼女は最初の昇級テストに合格しました。) もらった写真には彼女の額の傷口が写っています。 彼女はクラヴマガの「360°ディフェンス(全方位の防御)」をしたのにもかかわらず、ケガをしてしまいました。 しかし、彼女はファイティング・スピリット(闘志)を失うことなく戦い続け、レイプや殺人につながる事態を避けることができたのです。 僕は、最初の昇級試験も受けていなかった彼女ですが、しっかりと正しい行動をとっていたと思っています。 彼女は、道を歩く時、周囲を警戒し、注意を怠らず歩いていました。(10代の若者のほとんどは、携帯でSMSを送ったり、音楽を聴きながら歩いています。) そして、僕たちは、彼女のとった行動とその結果をとても誇りに思います。彼女は、深刻なケガを負うこともなく、元気にしており、今日、インストラクター宛にメッセージを送ってくれました。 私たちの学校 『トータル・クラヴマガ』から、エヤルとKMGに感謝の言葉を送りたいと思います。 皆さん、 クラヴマガを習って、人生(ライフ)が変わる! そして、時には、クラヴマガを習って、命(ライフ)が助かるのです! (*注: 『セミパッシヴ・スタンス』とは、相手にこちらに戦う気があることを見せずに、戦う準備をするクラヴマガのポジションです。)
0 コメント
返信を残す |
Archives
8月 2023
Categorie
最近、ブログの更新が、なかなかできませんが、レッスンは好評開講中です。(^^;; |
TELEPHONE
080-8475-9311 (日本語)
080-7828-7041 (English, French) |
EMAIL
contact*kravmaga-tokyo.com
(メールアドレスは、*の部分を@に変えてお使いください。) |